2013年9月15日日曜日

夏の思い出と秋への決意。

すっかり夏も終わってしまった。
東京はまだまだ暑いけれど。
少しずつ秋の気配を感じるようになった気がする。






さて。
あっという間に時がすぎブログを放置してしまった事に気がついた。
いけないいけない。
ではちょっと振りかえってみる。
8月の後半から、私の本格的な夏休み体験が始まった。
小学生の絵日記じゃないけど、ざっとおさらいしてみる。



お盆明けのとある日、取材で訪れ、偶然滝行をさせていただいたのだ。
滝にうたれる。
お坊さんの修行なんかでテレビで観るくらいのことだったのだが、
思いがけず私にもそのチャンスがやってきた。
取材で訪れると、先生にお会いし、ご挨拶させていただく間もなく、
カメラマンさんは着替えお持ちですか?
もし良かったら是非取材後滝に入ってみてください。とお誘いをうけたのだ。
これは大変だ。そんな風な事になるなんて思わなかったから覚悟も決めてこなかったし、
どうしようどうしよう。。。と考えている筈だったのだが、即決『ハイ!是非!』
と答えてしまっている自分。馬鹿なのか。私は。。。なんでも好奇心だけで乗り越えていいのか、こんな年になっても。。。
しかし、入ってみてよかった。
取材が終わり、カメラを置いていざ滝の中に入ってみた。
滝の流れが速すぎて、強すぎて中に入るも3秒も立たないうちに痛いし息できないし
出てきてしまう。これが4回くらい続く。
準備体操が足りていないか、気合いが足りないか。我慢強くないのか。
根性がなくなったか。色々思ったけれど、おそらく身体がそうとうこわばっていたのだ。
流れ落ちる水にかちかちになった鎧をまとった状態の様な私が入ってもそれは反発してしまいうまくいく訳がない。すっと力を抜いてみた。
もう水になった気持ちで、流されまくる。息はよくわからないけど、しなきゃしなきゃって思うのをやめた。くるしくもないし、水も痛くもなくなった。ピチピチ水が身体にはねる音も心なしかあまりしないように思う。余計な事を思うのをやめた。
どれくらい水の中にいたのかはわからないけど、水の中で何も考えなく自分の息と水のながれる音のなかで過ごした時間は実に有意義で水から上がった瞬間、身体が軽くなっていたし、気分もすっきりしていた。ついでにお腹もすいていたから集中力をつかっていたのかもしれない。。。
力みすぎず、ふわっとそこの流れに乗っていく。
柔軟力がなければ滝のなかには入れない。
「しなやかに、力まないこと」普段の仕事の中でも大切にしたいと強く思った。



ナイトランのイベントにも参加した。
神保町から豊洲までの8キロ弱を走り抜けた。
日が暮れたというのに気温30°のなか汗だくになりながら東京の街を走る。
いつもと違う銀座、日本橋。佃の町はキラキラしていた。
もやっとする暑さの中くたくたになりながら走った、そのゴール近くという事もあってか佃大橋からの景色は圧巻だった。
なんだか映画の中にいるそんなよその町に思えた。
住んでいてもなんにも知らないんだなぁ。
自分が東京の街に飲み込まれる感覚に襲われた。
夜が長い季節がやってくる。私の大好きな秋がもうそこまでやってきている。
のみこまれたくないから東京の夜の散歩。たくさんしようと思う。







飛行機にのって北海道に仕事に行く途中にふと窓の外をみて気がついた。
なんにもないひろーい畑の中に自分の乗っている飛行機の影が見えた。

昔、ラダックを訪れたときに雲の影をむこうのヒマラヤの山にみたときのような
不思議な感覚だった。何も余計な物がないから直接影になる。
格好いい。





北海道。別海町。野付という漁港。
秋鮭漁の2日前の朝。
網が入る前に、鮭を竿で釣る人たちでにぎわっていた。
鮭って竿でつるんだ〜。無知な私はまたひとつ感動してしまった。
そしてなにより。魚釣りを楽しむ女性を発見したのも喜びの一つだった。
魚釣りは男のロマンとか男の楽しみとかそんな風に限定されがちだけど、
小さな女性が大きな鮭を釣るその姿は実に格好よかった。








大雪山の麓にも伺った。
すっかりここは秋めいていた。
7月に訪れたガーデンもすっかり秋模様。
秋の素敵なお花達が咲き乱れていた。
そして多くの素敵な写真好きのみなさんとガーデンを散歩させていただきフォトハイキングさせていただいた。北海道のみなさんの素敵な感性に、パワーとたくさんの発見と驚きを頂いた。写真を考える。そんな貴重な時間だった。ありがとうございました。






先週、夏の締めくくりに富士山に登ってきた。
いつでも富士は目の前に堂々とそびえ立つ。
山登りってなんなんだろう。
寝ないでいってしまったせいか思ったよりもつらく途中で何度もそう思った。
それでも、あの登りきったあとの爽快さ。
マラソンと山登りは、Mっけの多い私にはたまらない快楽。







登っている途中でシカに遭遇。
聖地ですね。富士山はやっぱり。
神のつかいがすぐそこにいるんだもの。感動。





駆け足で振り返った充実の夏。
駆け足にならないように秋は実りの多い毎日を過ごしたい。