私には君の手がクリームパンにしか見えないんだ。
最近手というものを認識しはじめた息子。
最初の数日はじっと自分の手を眺めていた。
手をかかげてじっと。自分の身体の一部なのに初めてのものを見るかのような
不思議な顔してずっと眺めていた。みてるこっちも不思議だった。
ようやく自分の体の一部だって分かってきたのだろう。
それが徐々に口の中に入り始めた。
お腹がすいたとき、寝てるとき、とにかく口に手が入る。
クリームパンをたべているようにみえてなんだか微笑ましい。
早く一緒にご飯たべれるようになるといいね。
君の手がクリームパンにしか見えない母親から産まれた君も
きっと食いしん坊になるんだろうな。
そういえば、家の網戸になにかの卵がくっついていた。
さぁどうしよう。
とってしまうか。覚悟を決めて飼ってみるか。この夏の迷いどころ。
毛虫が大量発生しない事を願うばかり。
オリンピックがはじまった。
夜更かしの夏になりそうだ。
オリンピックが終わる頃、きっとこの卵の正体もわかるんだろうな。